太陽系一覧 ★ [考えたり実験したり]
9月18日、お月見しました。ついでに宇宙に思いをはせましょうか。
※資料はすべて、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より。
太陽系の星の直径を比較してみました。
| 太陽系の主な星 | 直径(赤道直径) |
|---|---|
| 太陽 | 1,392,530 km |
| 水星 | 4,878 km |
| 金星 | 12,103.6 km |
| 地球 | 12,756 km |
| 月 | 3,474.8 km |
| 火星 | 6,794.4 km |
| 木星 | 142,984 km |
| 土星 | 120,536 km |
| 天王星 | 51,118 km |
| 海王星 | 49,572 km |
| 冥王星 | 2,320 km |
| 【参考】地球と月の距離 | 384,403 km |
| 【参考】地球と太陽の距離 | 約150,000,000 km |
太陽がとても大きい、ということは知っているのですが、皆既日食の映像を見ると、月と太陽がちょうど同じ大きさで重なります。月のほうが小さいのに、手前にあるから、見かけ上、同じ大きさになるだけのことなのですが、いったいどれくらい大きさがちがうのか、上記のような数字の羅列では、なかなか判らないものです。ボクが数字に弱いせいかもしれませんが、やっぱり目で見てみないと実感が湧きません。
一枚の紙に、同縮尺で並べてみました。これで直感的に大きさがつかめるはず。
◆太陽系の星の直径一覧(1/10,000,000,000縮小サイズ)(約250kb)
※PDFファイルの紙資料(無料)です。転用・転売・直リンクなどはご遠慮ください。
太陽がA4サイズの紙に収まるように、縮尺を1/100億(!)縮小サイズにしたら、そのほかの星があまりにも小さくなってしまいました。もしかするとインクジェットプリンタでは印刷できないかもしれないです。冥王星の直径は、0.2320mmで、このなかでは、もっとも小さい丸です。
太陽は紙からはみだすくらい大きいのに、地球はプリンタの印字能力の限界に挑戦するかのような小さな点でしかない、ということがわかって、やっと太陽がものすごく大きいということが実感できました。この大きな太陽が、小さな月と同じ大きさに見えるくらい離れるとすると、……えーっと、ここから15メートル離れたところに、太陽があるということなんです。かどのタバコ屋さんくらい離れたところかな。実は企画段階では、距離も同縮尺で一枚の紙に収めたかったのですが、とても無理でした。
試しに、太陽の丸を切り抜いて、15メートル離れたところに置いてみましょうか。月は、目から38.4403mm(約4センチ)に近付けてください。……ほら、太陽と月が同じ大きさになったでしょう。計算上は、そうなるはずなんです、……が、どうでしょうね? かえってわかりにくいかな。
人類を初めて月へ到達させたアポロ11号は、1969年7月16日9時32分に、打ち上げられて、1969年7月20日16時17分、月に着陸しました。時間にして、102時間45分。つまり、この図で考えると、約4センチの距離にたどりつくのに、100時間以上かかるのですから、15メートル先の太陽までは、……えーっと、40,094時間40分ほどかかります。これは日数に換算すると、1,670日、すなわち、4年半以上です。21世紀が始まると同時(2001年1月1日)に出発して、つい先日、2005年の7月末にやっと太陽に到着できました、ということ。……おつかれさまでした。やっぱり、宇宙旅行はたいへんなんだなぁ。
※いうまでもないですが、この計算はかなりアバウトです。星と星の距離とは、それぞれの中心からの距離ですから、この理屈だと、7月末には太陽の真ん中につっこんでいることになりますね。些細なことですが、閏年を数えていませんし、あくまでこの計算は、だいたいの感じをつかむための、お遊びということで、ご了解ください。
※しかも、アポロ11号は、帰りは7月21日13時54分に、月面を出発して、7月24日12時50分に、地球に戻ってきた、ということですから、時間にして、70時間56分。約3日。あれれ、ずいぶん速度がちがいます。着陸(帰還の場合は｢着水｣ですね)に、てまどったかそうじゃないかで、月の近くで1日くらいの｢逡巡｣というか、｢溜め｣があったのじゃないでしょうか。たった38.4403mmで1日もずれちゃうと、15メートルだとものすごいずれになりますから、きちんと計算するためには、本当は平均速度とかいろいろ考えなきゃならないのでしょうが、……えぇい、もうめんどうくさいや。太陽は大きくて、遠いんです!
ちなみに、見かけ上、月と太陽が同じ大きさになるのは、単なる偶然だそうです。それぞれの距離がちょっとずれていたり、大きさがいくらか異なっているだけで、日食の際に、太陽が月からはみだしてしまったり、真っ暗な状態が長時間続いたり、ということになるのです。偶然、ってすごい。
※資料はすべて、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より。
【追記】
ついでに、大好きな映画のご紹介もしちゃいます。
『月のひつじ』(原題：'THE DISH')
※DVD『月のひつじ コレクターズ・エディション』
アポロ月面着陸を生中継することになった、オーストラリアの天体観測アンテナ(まわりにはヒツジしかいない!)を描いた、心あたたまるドラマです。一時期、｢アポロは月に着陸していなかった! 月面着陸はNASAのでっちあげだ!｣みたいな風説がありましたが、なにをかいわんや。のんびりこの映画でも見て、うたぐり深いささくれだった心を癒してほしいものですね。
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2005-09-22 00:00
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